2021年10月09日

十二月の十日

ジョージ・ソーンダースが、希望を書いてる。
ちょっとそれだけで、自分が今どのような時代にいるのかが分かる。ジョージ・ソーンダースが希望を書かなければいけない時代に。
「十二月の十日」は短編集、もちろんソーンダース流絶望もある。「センブリカ・ガール日記」の明るさとおぞましさたるや。ミニマムで、ユーモアがあって、少し恥ずかしがってるように思える文章、で、読むのをやめられないのもソーンダース。でも、「十二月の十日」、表題作のこの、指先から数センチ先にある小さな、でも確かにある光。

今だってまだ怖い、それでもおれにはわかったんだ。そこには同時にたくさんのーたくさんの良いことのしずく、そうおれには思えたー何滴もの幸せな、良い絆のしずくがきっとこの先にはあって、そしてその絆のしずくはー今までも、これからもーおれが勝手に拒否できるものじゃないんだ。

その光に、目が眩む。


2021年10月12日

夜が明ける

10月20日に、新刊「夜が明ける」が発売されます。
5年ぶりの長編小説です。
日本にいた時から書き始めて、カナダに来てからも書き続けて、ずっと格闘してきました。
当たり前ですが全身全霊で書きました。

新潮社が特設サイトを作ってくれました。
https://www.shinchosha.co.jp/special/yogaakeru/
小泉今日子さん、是枝裕和さん、仲野大賀さん、二階堂ふみさん、そしてたくさんの書店員さんからコメントをいただいています。本当に大きな力をいただきました。
読んでいただけたら、本当に幸せです。

2021年10月24日

小泉今日子さん

「夜が明ける」刊行に際して、小泉今日子さんと対談させていただきました。
信じられないくらい光栄です。
バンクーバーの夜に聞いた、東京の朝の小泉さんの声は、全てを包み込んでくれるような強さがありました。きっと何らかの周波が出てると思います。皆さんにも聞いて欲しかった。
誠実に、真摯に生きてこられた小泉さんから、誠実で、真摯な言葉をいただきました。
https://www.bookbang.jp/review/article/709656