2024年01月11日

LESS

アンドリュー・ショーン・グリア著『LESS』と年越ししました。
皮肉屋でシャイでちょっと面倒くさい主人公レスと共に辿る世界は、やはり皮肉に溢れシャイでちょっと面倒くさい、そして愛しい世界でした。

「君と恋に落ちたことが名誉だと感じられるよ。」

今苦しい思いをされている方々に、少しでも希望がありますように。

2024年01月12日

長島有里枝さん

「すばる」2月号にて、長島有里枝さんと対談させていただいています。
想像の倍カッコよくてチャーミングな方でした・・・!

柴崎友香さんの新たな傑作「続きと始まり」を読了したところだったので、
斎藤真理子さんとの対談が読めて、とても嬉しいです。

「自分はいつも見ているだけだ。画面越しに、遠く離れた安全な部屋の中で、「情報」を見ているだけ、時間が過ぎていくだけだ。」

2024年01月16日

人類の深奥に秘められた記憶

モアメド・ムブガル・サール「人類の深奥に秘められた記憶」
読む前から予感はしていたけれど、目眩が!
目眩の原因は多分渦だった、主人公ジェガーヌが巻き込まれる渦。
失われたものと得たもの、手放したものと手を伸ばすもの、歴史を作るものと歴史から忘れられたもの、憎しみと愛と、それから命そのものが、ぐるぐると渦を巻いて気づいたら新しい場所にいました。

「われわれは別の人間になるだろう。われわれの文化は打撃を受けた。トゲが肉に食い込んでしまって、抜けば死んでしまう。」