岸政彦さんと柴崎友香さんの共著、「大阪」の解説を書かせていただきました。
私は海外で生まれ、十代二十代のほとんどを大阪で過ごしましたが、
そこには私の知らない大阪が、そして知っている大阪がありました。
お二人の共著だから出来る多角的な大阪が、今日も息をしています。
2024年04月15日
トランスジェンダー入門
周司あきらさん、高井ゆと里さんの共著、
お二人がこれを書いてくださったこと、書かなければならなかったこと、
ここに書かれた、そして書かれなかった彼ら、彼女ら、そして彼ら彼女らでもない方達のこと、
たくさんの「たった一人の自分」が、「たった一つの自分だけの人生」を歩むことができないこと、
自分が無知であったこと、自分が当然のように「普通」側に立っていたこと、
そして今もそうで、誰かを傷つけながら生きていること。
あらゆることを同時に、複雑に、そして途絶えることなく考え続けます。
「書き手である私たちは、そのことを知っています。シスの人でも分かるような、読みやすく、整頓された文章を書けば、みんな読んでくれると信じています。だから、私たちはこの本を書きました。しかし同時に、私たちは知っています。こうして分かりやすく平易にまとめた文章ではない、トランスたちの雑多でカラフルで、苦痛に満ちたリアルな声は、やっぱり無視されるのだと、知っています。あなたのもとに届いている「トランスの声」には、すでに偏りがあります。この本を書く私たちは、そのことも知っておいてほしいと思っています。」
お二人がこれを書いてくださったこと、書かなければならなかったこと、
ここに書かれた、そして書かれなかった彼ら、彼女ら、そして彼ら彼女らでもない方達のこと、
たくさんの「たった一人の自分」が、「たった一つの自分だけの人生」を歩むことができないこと、
自分が無知であったこと、自分が当然のように「普通」側に立っていたこと、
そして今もそうで、誰かを傷つけながら生きていること。
あらゆることを同時に、複雑に、そして途絶えることなく考え続けます。
「書き手である私たちは、そのことを知っています。シスの人でも分かるような、読みやすく、整頓された文章を書けば、みんな読んでくれると信じています。だから、私たちはこの本を書きました。しかし同時に、私たちは知っています。こうして分かりやすく平易にまとめた文章ではない、トランスたちの雑多でカラフルで、苦痛に満ちたリアルな声は、やっぱり無視されるのだと、知っています。あなたのもとに届いている「トランスの声」には、すでに偏りがあります。この本を書く私たちは、そのことも知っておいてほしいと思っています。」
2024年04月21日
あきらめる
山崎ナオコーラさん「あきらめる」刊行記念のトークイベントにいらした皆様、体調不良による欠席という残念な結果になってしまい、本当に申し訳ありませんでした。(みなさん、体調崩されていませんか? 気温の変化が辛すぎる)
ナオコーラさん、小林エリカさんとお話し出来るという最高の機会を逃して、ベッドの上で悶絶しておりました。
素晴らしい書き手のお二人と同時代を一緒にいれること、デビュー当時から今もずっと幸福に思っています。
また絶対に、絶対に三人で集まってお話しさせてもらいたいです。
「友情は流れるからね。流れを楽しむんだよ。ああ、流れていってるな、って、流れるのを見ていればいいんだよ。いいか、仲間は作るな。仲間を作ったら、必ず仲間外れが始まる。グループや仲間を作らずに、友情を作れ。」
流れてゆく友情を抱きしめながら生きてゆきます。痺れるわほんま。
蟹ブックスにも近いうち伺います!
「彼女たちの戦争 嵐の中のささやきよ!」で、また一貫して「絶対に忘れない」姿勢を表明してくださった小林エリカさんの二人展が六本木で開催されています。
https://www.yutakakikutakegallery.com/en/exhibitions/erika-kobayashi-hannah-quinlan-rosie-hastings/
この絵、この絵は、絶対に実物を見てください。
触れるのを我慢するのが大変でした、触っていないのに、指先が熱くなりました。
ナオコーラさん、小林エリカさんとお話し出来るという最高の機会を逃して、ベッドの上で悶絶しておりました。
素晴らしい書き手のお二人と同時代を一緒にいれること、デビュー当時から今もずっと幸福に思っています。
また絶対に、絶対に三人で集まってお話しさせてもらいたいです。
「友情は流れるからね。流れを楽しむんだよ。ああ、流れていってるな、って、流れるのを見ていればいいんだよ。いいか、仲間は作るな。仲間を作ったら、必ず仲間外れが始まる。グループや仲間を作らずに、友情を作れ。」
流れてゆく友情を抱きしめながら生きてゆきます。痺れるわほんま。
蟹ブックスにも近いうち伺います!
「彼女たちの戦争 嵐の中のささやきよ!」で、また一貫して「絶対に忘れない」姿勢を表明してくださった小林エリカさんの二人展が六本木で開催されています。
https://www.yutakakikutakegallery.com/en/exhibitions/erika-kobayashi-hannah-quinlan-rosie-hastings/
この絵、この絵は、絶対に実物を見てください。
触れるのを我慢するのが大変でした、触っていないのに、指先が熱くなりました。