2020年08月08日

さくら

拙著「さくら」が映画化されます。
「さくら」は、私のデビュー作ではありませんが、この作品で西加奈子という作家を知ってくださった方が多いのではないかと思います。
まだ作家デビューする前、どこに発表するあてもない短編をこっそり書いていたとき、すでに構想としたあったのが、大晦日に年老いた犬を囲んでいるくたびれた家族、という景色でした。
その景色が、こんな風に成長してゆくなんて、夢にも思いませんでした。
日本の友人から、文面でも分かるほど興奮したメールが送られてきました。
「すごいやん!!!!」
私も彼女に同感です。さくら、ほんますごい。
矢崎仁司さんは、学生の頃「3月のライオン」を繰り返し観ていました。
その頃の私に自著の映画を矢崎仁司さんが撮影されるよ、と言っても、絶対に信じないだろうと思います。
あのさぁ、もう、「北村匠海? 小松菜奈? 吉沢亮? 永瀬正敏? 寺島しのぶ? どういうこと!??」
主題歌は、本当にこれも信じられませんが、東京事変の皆さんが書き下ろしてくださいました。 
若い徴や若いあがきを肯定してもらったような気持ちです。
こんな心強いことはありません。
私もいち映画ファンとして楽しませていただきます。
みなさんもどうか劇場に足をお運びください。