2010年10月17日

全力疾走

Maxwell Boas.JPG

渋谷OーNEST、ストライクのライブ。
血流が速くなる、朗らか、そして嘘がありませんでした。
よう考えたら、ステージに立ってはる人みんな年上やのに、うちの100倍速かった。
全力って、やっぱり格好ええのんです。
過半数パワーがすき。
O−NEST前で友人を待っていたら、すごく綺麗な鈴虫の声がして、
誰かの携帯の着信やろうと思っていたら、本物でした。
円山町、ホテル街の小さな草むらで鳴いていた。びっくりしました。
携帯の着信やと思った自分、心が腐ってきている。
今の子は、綺麗な景色を見ると「ゲームの画面みたい!」て言うらしいよ、という嘘。
でも、ありうる。
ライブ前、時間があったので、BUNKAMURA「フランダースの光」展へ行きました。
全然知らんし、何も考えずにいったら、
ヴァレリウス・ド・サードレールという人の絵。
素敵でした。
光を描いていた。
私はものを見ていて、
でも、光があるから見えていて、でもでも、その光を描くのって、難しい。
それはほとんど勇気です。
小説でも、光を描くことはできるはずだ、もっと。
LAの友人夫妻の家で見た絵も、
光を描いていて、本当に格好よかった。
MAXWEL BOASという友人だそうです。めっちゃいい絵、まじで。
牛乳を買いに外に出たら、おばさんが全力疾走してきました。
そういう顔か、走った勢いのせいか、顔がウィリアム・デフォーみたい。
 私も全力疾走をしてみて、
何年ぶりか、足がガタガタ震えて、「かはあっ」て、
年齢を重ねた方の咳みたいなものが、止まらなくて、同時に、
笑いも止まらなくなりました。
全力って、面白くもあるのか。
●白泉社「MOE」11月号、「わたしのお気に入り」に自分ちの壁のことを。
●「新刊ニュース」11月号、今年の三冊を選びました。
●ダヴィンチ「合流注意」、未来のことを書きました。