2011年07月21日

男同士の、女同士の、男女間の

東京セレソンデラックス「傷 KIZU」を観にゆきました。
叫ぶ人、踊り、踊り、ガーッて顔、女の子のふくらはぎの筋肉。
男の友情である。
話は全然違うし、あんなに絶望的ではないけれど、
「ミスティックリバー」を思い出しました。
男の友情である。

男の友情、という言葉がなんともアレですが、
私はその近辺にめっぽう弱く、たとえば竜馬とか四十七士とか、
そして弁慶と義経とか。
あたかの関の勧進帳のくだりに至っては、母の物まねだけで涙、
で、奇跡のように海老蔵と団十郎の「勧進帳」を観る。

海老蔵初めて見た、あんな綺麗な人がおるのんかと、驚愕しました。
「勧進帳」で涙、そのあと見た「鏡獅子」で鳥肌が立った、
内ももから首筋までずわわわわわわ、やて。
体が驚いていた、ほんまにすごかった。
それからなんとなく歌舞伎っぽい語り口になりがち。
発見しましたが、
なでしこJAPAN沢選手のお母さんは、
歌舞伎の女形の声です。

ABC本店、山崎ナオコーラちゃんと穂村弘さんのトーク。
真剣でキュートなふたりが、真剣でキュートな対談。
直子ちゃんの「友達がいればおばあちゃんになっても書いてゆける」という言葉、
穂村さんの「男友達のチャンピオンが彼氏なんじゃないの?」にガンっとやられました。
思えば、穂村さんにキュンときたのは、
直子ちゃんと穂村さんのやりとりを聞いたからだった。
直子ちゃんとふたりで赤ワインを飲む。幸せだ。

小林エリカちゃん「親愛なるキティーたちへ」一気読み、
涙が出た。
本当に素晴らしい本、物語、日記、名付けられない文章。
エリカちゃんは「勇敢な少女」で、
そんなエリカちゃんそのものの。
この本を持って旅に出たい。
きっとエリカちゃんは笑いながら背中を押してくれる。

*集英社「青春と読書」にて、
 海猫沢めろん君の新刊「ニコニコ時給800円」について対談させてもらっています。
 めっちゃ面白いの、めろん君自身も面白いの。是非読んでみてください。