東京セレソンデラックス「傷 KIZU」を観にゆきました。
叫ぶ人、踊り、踊り、ガーッて顔、女の子のふくらはぎの筋肉。
男の友情である。
話は全然違うし、あんなに絶望的ではないけれど、
「ミスティックリバー」を思い出しました。
男の友情である。
男の友情、という言葉がなんともアレですが、
私はその近辺にめっぽう弱く、たとえば竜馬とか四十七士とか、
そして弁慶と義経とか。
あたかの関の勧進帳のくだりに至っては、母の物まねだけで涙、
で、奇跡のように海老蔵と団十郎の「勧進帳」を観る。
海老蔵初めて見た、あんな綺麗な人がおるのんかと、驚愕しました。
「勧進帳」で涙、そのあと見た「鏡獅子」で鳥肌が立った、
内ももから首筋までずわわわわわわ、やて。
体が驚いていた、ほんまにすごかった。
それからなんとなく歌舞伎っぽい語り口になりがち。
発見しましたが、
なでしこJAPAN沢選手のお母さんは、
歌舞伎の女形の声です。
ABC本店、山崎ナオコーラちゃんと穂村弘さんのトーク。
真剣でキュートなふたりが、真剣でキュートな対談。
直子ちゃんの「友達がいればおばあちゃんになっても書いてゆける」という言葉、
穂村さんの「男友達のチャンピオンが彼氏なんじゃないの?」にガンっとやられました。
思えば、穂村さんにキュンときたのは、
直子ちゃんと穂村さんのやりとりを聞いたからだった。
直子ちゃんとふたりで赤ワインを飲む。幸せだ。
小林エリカちゃん「親愛なるキティーたちへ」一気読み、
涙が出た。
本当に素晴らしい本、物語、日記、名付けられない文章。
エリカちゃんは「勇敢な少女」で、
そんなエリカちゃんそのものの。
この本を持って旅に出たい。
きっとエリカちゃんは笑いながら背中を押してくれる。
*集英社「青春と読書」にて、
海猫沢めろん君の新刊「ニコニコ時給800円」について対談させてもらっています。
めっちゃ面白いの、めろん君自身も面白いの。是非読んでみてください。