2011年07月27日

エイミー・ワインハウス

歌っているときの、ぼんやりした顔が、
小さな子供みたいやったなぁ。
天使の声といわれていたようだけど、
儚いとか美しいとかそういう要素はなく、
ふてぶてしくて、怒っていて、自由で、
それこそが天使の声なのだと思います、つまりやっぱり子供なの。
「TEARS DRY ON THEIR OWN」をアイポッドに入れて、
そればかり繰り返して、環七などを歩くと、それはそれは勇ましい気持ちになりました。
エイミー、そない知らんけど、死ぬのはあかん。

「うつくしい人」文庫、幻冬舎より発売です!!!
またもや・・・・、恐ろしいほどすてきな本になりました。

装画は、小林エリカちゃん!
「親愛なるキティーたちへ」の興奮冷めやらぬ中、
こんな贅沢が許されるなんて、本当に幸せです。
エリカちゃんらしい、儚くて、でも、強い女の子たち。

巻末対談は、ともさかりえさん!
相変わらず、面白くて、色っぽくて、うつくしいともさかさん。
一言一言、言葉を選んで、真摯に、お話してくれる、
空気とか呼吸とか、視線とか、決しておろそかにしない人です。

つまりとにかく、本当に贅沢な文庫になりました。
あなたが誰かの「うつくしい人」でありますように。

鬼子母神のブックイベントへ遊びにゆきました。
書店員さんて、本当に本を愛しているのやな。
もしかしたら、作家より愛しているのかも。
本屋に行って、自分が書いた本を、書店員さんが持っているのを見ると、
胸をつかれる。

阿佐ヶ谷スパイダース「荒野に立つ」を観にゆく。
台詞が全部面白かった、小説→文章→言葉、
成り立ちまでさかのぼって作られているようだった。
言葉は声に出したとたん、消えてなくなるのに、
誰も言葉そのものを見たことはないのに、
どうしてあんなに残るのだろう。
私たちはそれを「文字」にして、残そうとしている。
それってどういう欲求なのだろう。

*「芸術新潮」連載 ミュージック三昧、でででで、DETERMINATIONSのことを書きました。
 特集は空海だ! 
*「anan」エッセイ「きいろい気持ち」、みんな大好きデートについて書きました。