朝起きたら、左目に違和感を感じた。
目に大きめのゴミが入っているようで、瞼を閉じづらいし、開けづらいのだ。
ベッドから出て、鏡を見てみる。
「ひ!」
白目の部分が、卵の白身のようになっている。
「ひいっ!」
しかもそれが、目から零れ落ちそうになっているのだ!
インドで結膜炎になったことは書いたが、
市販の薬を点眼していたら、帰国までには治っていた。
「とんでもない細菌が潜伏していて、再発したのか!」
慌てて着替え、最寄の眼科に飛び込んだ。
診断は、結膜浮腫。
しかも、私の場合、結膜炎やアレルギーが原因ではなく、
「目玉が寝てるときに圧迫されて、
血管やリンパから水が漏れ、白目に溜まっているんです。」
ということだった。
「眠っているとき、左目に圧力かけたりしませんでしたか?」
目に圧力かけながら寝るって・・・。
思い当たるのは、あれしかなかった。
猫だ。
私の家の猫は、子猫のときに電車の車庫から拾ってきた。
母猫が恋しいのか、ニャーにゃー鳴くので、抱くと、
膝や胸元では満足せず、体をよじ登って、首まで来る。
そして、顔に体を押し付けて、やっと安心するのだ。
眠るときも、暖かい腋の下や足の間には見向きもせず、
首、または顔で眠った。
それが、すごく可愛かった。すごくすごく可愛かった。
子猫のときには。
今、彼の体重は5キロ弱である。
自分の体のサイズを見誤っているのか、
それでも子猫のときのように、首、または顔で寝る。
5キロ弱の体が、私の左目を圧迫、
結果白目が白身みたいになって、目玉からだらりと零れ落ちたのである。
幸いにも、結膜浮腫というのは、たいしたことはなく、
点眼したら、これを書いている今では、すっかり引いてしまった。
しかし、猫。
朝慌てていた私に、
「飯飯飯飯飯!」の絶叫、
そして今は、私のパソコンの横で、
「そんなことはいいから撫でろもしくは遊べ」と。
・・・・。
やっぱ、可愛い!
子猫じゃなくても、何されても可愛い!
もう、もう、もう!
猫ったら!
河出書房「文藝」春号で、「ふる」の書評を、
マームとジプシーの藤田貴大さんが書いてくださっています。
なんて贅沢なんだ、幸せ。
藤田さんらしい、素晴らしい書評です。本当にありがとう。
集英社コレクション「戦争と文学」の無料ガイドブックに、
以前「すばる」で書いた「戦争のこと」収録しています。
梅崎春生の「ルネタの市民兵」について書きました。
「ダ・ヴィンチ」2月号にて、
「きいろいゾウ」映画公開記念と、絵本「めだまとやぎ」のことについて、
インタビュー掲載しています。
そして、同じ号では、又吉直樹さんが、
「ふくわらい」について書き、帯を作ってくださいました。
「常識に囚われず生きるのは難しい。だが、美しい。」
なんて素敵な帯なんだろう。
本当に本当に幸せです。
又吉さんの帯は、ヴィレッジヴァンガード下北沢店で見ることが出来るようです。
「HANAKO」、若木信吾さん連載の「INTERMISSION」に登場させていただいています。
若木さんに写真撮ってもらったー、わーい!
若木さんとは、若木さんの映画の話をたくさんしました。
すごく楽しかった。
また映画とってほしいです。