2022年08月16日

忙夏

バンクーバーの夏は楽しいことばかりで非常に忙しいです。
毎日、毎週、どこかで何かのイベントが行われています。
夏が短いからこその享楽、みんな死に物狂いで夏を楽しんでいます。もちろん私も。

「文藝」秋号は金原ひとみ責任編集号!!!!
金原ひとみの大ファンとしては、掲載された作家たちに嫉妬するだろう号、に、拙作「Crazy in Love」が掲載されました。私は今愛でおかしくなってます。

中村文則さんがデビュー20周年を記念して、「自由対談」という対談本を出版されました。
こちらも、対談相手の人物に嫉妬するだろう書籍、ですが、私も登場しています、2回も!イエーイ!

小説集「韓国・日本・フェミニズム」が文庫化されました。
私の「韓国人の女の子」も掲載されています。
解説は倉本さおりさん。とても光栄です。


2022年10月18日

秋の風とジャネット・ウィンターソン

バンクーバーは例年になくずっと晴れ続きで嬉しいばかりです。
晴れると忙しい。
窓から見るとキャミソール姿の人、短パンTシャツの人、なんかがいたりして、うっかり薄着で外に出ると「いや、秋やん」と思います。ちゃんと寒いです。
読み始めたら止まらないと思って、なんとなく怖くて後回しにしていたジャネット・ウィンターソンの新作を、秋の風になったから読み始めました。やっぱり止まりませんでした。そして多作と同様、なかなか世界から抜け出せません。

私は彼にワインを与えた。あなたの物語を聞かせてくれませんか?と私は言った。
そこが問題なんです、と彼は答えた。僕は物語の語り手なのか、それとも物語なのか、それが分からないのです。

2022年12月08日

帰国します

年内で日本に帰国することになりました。
あっという間の3年間でした。
ほんまに言うても言うても言い切れん。
ありがとうバンクーバー。

編集者の皆様へ
今後郵便物などは、東京の自宅にお送りください。
どうかよろしくお願いいたします。

2022年12月15日

きみだけの夜のともだち

素晴らしい絵本を翻訳させていただきました。
「きみだけの夜のともだち」セング・ソウン・ラタナヴァン
https://www.poplar.co.jp/book/search/result/archive/2730069.html
ページをめくって、思わず「わあ」と声が出る美しさです。
何度も何度も読みながら、夜を怖がっていた自分を思い出しました。
どうか書店で出会ってください。

2023年02月13日

私小説

金原ひとみさん責任編集の「文藝」、私小説特集が単行本になりました。
「文藝」掲載の尾崎世界観さん、島田雅彦さん、町屋良平さん、しいきともみさん、金原ひとみさん、千葉雅也さんの作品に加え、エリイさんの書き下ろし小説と水上文さんの解説も。
帯に「作家は真実の言葉で嘘をつく」とあります。
事実ではなく真実をいかにして伝えるか、それぞれの作家が手を伸ばした軌跡を、どうかお楽しみください!