2014年07月22日

つかのまの

大きな仕事が、いったん(まじいったん)落ち着いたので、
この大いなる開放感、を離さぬまま、
駆け足で様々なものを見た。

「チョコレート・ドーナツ」、
「マイノリティ」への偏見(もうこの言葉もなくなるのでは?)、
これ以上考えられない悲劇、
苦しくなることはたくさんあるけれど、
血が繋がっていない「彼ら」が家族になるさまは、
美しくて、強くて、絶対に残った。
それは苦しいことより残るのだ、と思いたい。

「her」、
今まで見た映画のセックスシーンの中で、
一番美しかったのではなかろうか。
一番というのは言いすぎか。
なんて切ない、悲しい。
冴えない男の人が非現実の女の子に恋をして、
現実を生きてゆく勇気を得る、というストーリーは 、
「ラースとその彼女」や「ルビー・スパークス」でもあったけど、
逆ってあるのかな?
冴えない女の人が非現実の男の子に恋をして・・・、
ちょっと見てみたいなぁ。

森美術館「ゴー・ビトゥイーンズ展」
やるなぁ、こども!
山本高之さんの「どんなじごくへいくのかな」が大好きやった!
「ライオンに乗ってもすぐ落ちる地獄です。」て!
「風船を投げても受け取ってくれない人が行く地獄です。」て!
君らの脳味噌は最高やね?
どないなってるのやろうね?
あと、あと、リネカ・ダイクストラの「女の人が泣いています」も最高やった!
ピカソの「泣く女」を見て、子供たちが議論している映像なのやけど、
ええこと言うてるとか面白いこと言うてるとか以前に、
みんなの顔がめっちゃ面白い!!!!!
何あの顔、何あの顔!
ずっと笑っていました。

本多劇場「鎌塚氏、振り下ろす」
最高に笑った、面白かったー!!
私は鎌塚氏は二回目なのだけど、
最初から一気に見たくなった。
何より、ともさかりえさんが素晴らしかった!
コメディエンヌぶりが、もう・・・!
表情の使い方とか言葉の間とか、
なんであんなこと出来るのやろう、プロフェッショナル!
アー楽しかった!

楽しかったといえば・・・
小林エリカさんと若木信吾さんとのトークショウに来てくださった皆さま、
本当にありがとうございました!
めちゃくちゃ楽しかったです!
勝手に楽しんでごめんな、ていう感じなのやけど、
あのふたりとお話出来ること自体が楽しかったし、
バラバラな部分と共通する部分があって、
バキバキの刺激をもらった。
「ホットロード×ZIP」
能年玲奈による青春の短いフィルム
「彼女が恋する25秒前」
今まさにやってます!
若木さんとエリカちゃんのコラボ!
皆さん、是非見ましょうね!!

2014年07月24日

みずみずしい

とうもろこしをたくさんいただいた!
トトロのメイちゃんが持ってるようなやつだった。
茹でて食べたら、甘すぎて笑った。
若い命をそのまま齧ってるようだ。
みずみずしいってすごい。
以前温泉で一緒になった女子大生四人の裸の体が、
それはもう、みずみずしいの権化で、
自ら光を発しているようで、
しかも四人とも、それに全然気づいていない感じで、
おしみなくまるきりの裸で、一秒一秒きちんと無駄にしていて、
ありがたくて、泣けてきたことがあった。
私の大好きなSちゃんという女の子が、
28歳で、本人は「私もう年です」なんて言う、
28歳の頃は、確かにそう思っていたから、
すごく分かるのだけど、
私から見たSちゃんは、光そのものという感じ、
いつも会うたび眩しくて、一緒にいると嬉しくて、
時々写真を眺めている。

37歳になったけど、
感動することが増えている。
年々見るものの輪郭が濃くなっている。
こうなると50歳になったり、
80歳になるのが楽しみやけど、恐ろしい。
ドアノブ見ても泣くんと違うやろか。
ちょっと落ち着け。


「TOKYO PAPER for Culture」というフリーペーパーに、
登場させていただいています。
「東京ハレとケ物語」
モーリー・ロバートソンさんと、ユザーンさんと、
三人で「東京」についてお話しました。
配布場所、たくさんあるみたいです。

東京都庁、東京都美術館、東京文化会館、東京都写真美術館などの
都営施設、新宿・日比谷・大手町など都営線の主要約30駅、アーツ
千代田3331、都内の美術館/ギャラリー約400ヶ所、都庁・上野・羽田の
観光案内所など
目が合ったらぜひ!


2014年07月26日

ficciones

藤谷治さんの書店、フィクショネスが閉店しました。
下北沢にある、藤谷さんそのものの本屋さんでした。
藤谷さんと初めてお会いしたのは、たしか2004年、
場所はもちろんフィクショネスでした。
編集の方に連れて行ってもらったのだけど、
「作家」に会うのが初めてで、
ものすごく緊張していた。
でも、お店の奥から現れた藤谷さんは、
ものすごく気さくで、ものすごく面白くて、
ものすごく優しかった。
それから、時々フィクショネスにお邪魔して、
藤谷さんの面白すぎるお話を聞いた。
藤谷さんは、例えばオペラやクラシック、
当時見たことのなかった歌舞伎とか、
私にとっては「敷居が高そう・・・」と思われるジャンルのものも、
すべて、「昨日見た猫がさぁ」みたいな感じで話してくださって、
それはまさに藤谷さんの懐の深さ、
最後には腹を抱えて笑ってしまっている。
根っからのストーリーテラー、
皆に愛される藤谷さんは、
最後にチェロを弾いてくださった。
饒舌な藤谷さんだけど、チェロの根は真摯で素朴で、
それもきっと本当の藤谷さんなのだと思う。
下北沢にフィクショネスはなくなるけれど、
藤谷さんの作品は残る。
それってものすごい希望だ。
とりあえず、「下北沢」を読み返そうと思う。


2014年07月30日

果物

立派なジューサーを買った!
昔から果物があまり好きではなくて、
「なんか、甘さ足りひん・・・」と、
チョコレートやアイスをむさぼっていたものです。
でも、風邪ひいたときや体調が悪いときに、
自分でも驚くほど「リンゴ食べたい!」
「オレンジ!」「イチゴ!」となるのは、
きっと体が欲しているのだろうなぁ・・・
果物食べないとなぁ・・・。
以前からそれはそれは良いジューサーがあるとは知っていたけど、
何せお値段やら大きさやら存在感やらで躊躇していて、
「これ買うても、使うのやろか・・・」
結局果物から遠く離れていた私、が、
とうとう、買うたで!
買うとき、「うりゃー!」言うたで!
「使うのやろか・・・」の危惧などなんのその、
リンゴ、キウイ、オレンジ、小松菜、何でも飲む。
なんぼでも飲むのよ!
豆乳とはちみつを入れたら十分甘い。
毎朝起きるのが楽しみになりました。

友人と会うと「体」の話をするようになった。
「体調どない?」「人間ドック行ってる?」
そんな年です。
職業柄、運動不足になりがちやし、
いつまでも仕事を続けられるために、
体の管理をしっかりしたい。

「VOGUE」9月号にて、
映画評を書かせていただいています。
作家が観る映画、ということで、
他にもたくさんの素敵な方が書いておられます。
私は「アンナプルナ南壁」について書かせていただきました。
強靭な体、私も欲しい。
登山したい。

2014年08月04日

ナカノシマ大学にお越しくださった皆さま

本当にありがとうございました!!
三島さん、山ノ上さん、大阪の本屋発行委員会の方々、
そして会場にお越しの皆さんの、
あたたかな空気に助けていただきました。
とても楽しかった!!
いただいた言葉、東京まですべて持って帰りました。
大切にします。

三島さんとも少しお話しさせていただきましたが、
G1アット後楽園行ってきました!
満席、どころか、立ち見もギチギチの状態!
すごいなぁ。
AJスタイルズVS鈴木みのる戦、興奮した!
中邑選手、相変わらず色々すごかった。
遠くから見たら、もう外国人選手に見えるよ!
対戦相手の石井選手にも、素晴らしく勇気をいただいた。

プロレスを見た後は、焼肉に行くと決めている。
ものすごく高ぶっている。
高ぶりすぎて、スーツにマスクの人の気持ちが分かる。
いつ真壁刀義選手の、
あのチェーンを巻いて歩くことになるのか。
私の友人は、もうすぐ巻くと思います。
彼女が巻いたら、私も巻こうと思います。
あとほんの一押しです。