2010年07月28日

写真

素晴らしい写真集が二冊届きました。 
 
吉田ルイ子さん「ハーレム 黒い天使たち」。復刊!
私は、吉田さんの「ハーレムの熱い日々」という本を持っていて、
これは吉田さんが暮らした60年代から70年代のハーレムの生活の日々を、
写真とともにつづったものです。 
何度も読んだので、ボロボロです。
色彩豊かな、それも人工的ではない、
きちんと世界にある鮮やかな色たちが渦巻いているようでした。
今回、写真集を開いてみて、すべて白黒なのに、
色鮮やかな、という印象は変わりませんでした。
人間の濃淡、生活の光。
素晴らしい写真集です。
また何度も開いてしまうことになりそうだ。
 
梅佳代さん「Umep」。
 キュート、おもろい、愛、お人柄そのもののような写真。
表紙で分かる、裏表紙でもっとわかる、開いたら止まらない。
緊張と緩和、好きな写真をあげていったらキリがありません。
梅佳代ちゃんの目になって、世界を見たらどんなでしょうか。
彼女のように優しく映るのか。
写真は被写体がすべてではない、
作品に作者が反映されるのは避けられぬこと、
真摯に、ふざけて生きたいなと思います。
Umepさいこう。
 
 
田辺聖子さんの「ここだけの女の話」新潮社文庫に、
解説を書かせていただきました。
おこがましい、光栄、
田辺さんの小説はやっぱりすごい。
心の襞をすう、となでられるようです。
 
また事後報告になってしまいましたが、昨日の朝日新聞「be Extra」、
旅の本について話をさせていただきました。

毎日とても暑いですね。

 
 
 
 
 
 
 
 
 

2010年08月09日

円卓

別冊文芸春秋9月号 連載「円卓」開始しました。
三度に分けて掲載していただきます。
三つ子のお姉ちゃんのいる、こっこちゃんという8つの女の子の話です。
ほかの小説もそうですが、この物語のすべての登場人物が私は好きです。
 しんどいことはもう置いといて、
嘘をつかずに、光のある話を書きたいと思います。
 
ダ・ヴィンチ9月号 エッセイ「合流注意」掲載。
 
荻上直子さん「トイレット」にコメントを寄せさせていただきました。
とてもキュートな、勇気にあふれた映画です。
 
一昨日、近所を歩いていたら、流れ星を見ました。
めっちゃ速い、あと綺麗。びっくりしました。

2010年09月08日

スコーピオンデスロック

「日中青年作家会議」で北京に行ってきました。
立派な方ばかりで、行く前は「うちみたいなクズが行ってもええのんやろか」と不安、
白髪がみるみる増えていたのですが、
やっぱり行ってよかったです。本当に。
北京は涼しかった。
みんな小説を愛していて、格好よかった、面白かった。
サソリを食べた。エビみたいで美味しかった。
 
サソリを食べて帰国したらアントニオ猪木特集が届く。
スコーピオンデスロック、いう言葉は、この世で4番目くらいに格好ええと思いませんか?
 
タツミムック「GSPIRITS アントニオ猪木」にインタビュー掲載です。
数年前に出版した「こうふく あかの」「こうふく みどりの」という小説が、
猪木さんを愛する人、をテーマにしているので、そのことについて。
板垣恵介さんや甲本ヒロトさん、猪木さんのご家族など、
震えるほどすごいメンバーの中にずうずうしくも登場、
幸せです。
皆猪木を愛している、手を伸ばしています。
 
別冊太陽「太陽の地図帖 北斎」に、
画狂エッセイと、私なりの「富嶽三十六景 東都浅草本願寺」を描かせていただきました。
とても楽しかった。勢いがついたので、他の三十六景も今描いています。
アマゾンで本を注文するとついてくる、
A4サイズくらいの段ボールがちょうどよいので、
皆さん捨てずに置いといてください。三十六枚必要やねん。
 
「ダ・ヴィンチ」10月号エッセイ「合流注意」掲載。
店員の接客について書きました。
思えば数年アメ村に行ってないし、古着も買っていません。
過去、三角公園の前を歩いていたら、驚くほど混んでいて、
なんでこんなに?と思っていたら、
いつの間にか甲賀流たこ焼きという人気たこ焼き屋の列に並んでいたことがありました。 
スコーピオンデスロックです。
 
 
 

2010年09月24日

西です

10月5日までニューヨークに行きます。
パソコンを持っていかないので、メールが繋がりません。
なるべくどこかでチェックするようにしますが、
最悪10月5日以降の返信になります。
携帯電話はレンタルしていきますので、
何かよほど緊急のことがありましたらご連絡ください。
 
携帯でメールを打とうとして、「お」と打ったら、
予測変換で「おばんです」と出ました。
しばらく考えて、横になりました。
全然眠れへんかった。

2010年10月10日

掲載情報と風邪と孤独の

●文藝春秋社「別冊文藝春秋」11月号 「円卓」第二回目 掲載です。
 最近書いたのに、すでに懐かしいような気持ちです。こっこちゃんが手を離れてぽっさんと走ってゆきます。 
 
●ポプラ社「asta」11月号に短編小説「立夏」掲載です。
 二十四人の作家が、日本の二十四節季を描きます。私は立夏。立夏は5月の初めごろのことです。
 私なりの「雨ニモ負ケズ」を書きました。
 
●講談社「FRAU」11月号 お仕事特集号にて、私の仕事的一日を写真つきで掲載していただいています。
 
 
NYの日記をご覧になった方から、「すごい!西さん英語わかるんですか?」とよく聞かれますが、
私は英語、全然わかりません。
おそらく、モリスンのトークショウに行きました、と書いているからだと思いますが、
モリスンが言わはったことは、「マークトゥエインめっちゃおもろいで」 くらいしか分かりませんでした。
なのに泣くって。私の涙は安い。
 
帰国後わちゃわちゃしていたら、風邪をひきました。
がーんと熱があがった。きっと、興奮していた熱が、一気に復活したのでしょう。
自分の体のめちゃくちゃな単純さに失笑です。
 ブルブル震えながら、NYで教えてもらったジョナサン・レセム「孤独の要塞」を読んでいます。
 
体調と共に、パソコンのメールの調子も悪いです。
 送信に時間がかかるので、返信が遅くてごめんなさい。
緊急の用事がある場合は携帯にお電話ください。