2011年03月04日

花粉えぐい中

数年前に、たくさんの猫と住んで以来、花粉症が治っていたのですが、
今年は再発しました。
量がえげつないみたいですね。
鼻で息ができないのでめちゃ難儀。

*yomyomにエッセイ「当てはまらないもの」掲載。読むこと、書くことについて書きました。
*BRUTUS、旅特集にて簡単なアンケートに答えました。
  私も今月旅に行きます(自分の金やないけど)。ハードなものになるのを見越して体の調整。でも全然だめ。
*papyrus小説「漁港の肉子」連載開始です!すごく良い小説ができました。

そして、7日月曜日には、新刊「円卓」が発売されます! 皆さまよろしくおねがいします! 

2011年03月08日

「円卓」

別冊文藝春秋で連載さしてもろてた「円卓」が、発売されました!
小学三年生のこっこちゃんと、幼馴染のぽっさん、クラスメイトたちや、
家族や、ウサギや、手芸部や、諸々たちの日常です。
自分で言うのもアレですが、すごくキュートです。
書きたいものの、先の、光が、見えたような。
装丁も描かせていただきました!
こっこちゃんが描いた体のぐるぐる。
カバーをめくってみてください。そこにもたくさんの絵。
すべて一発で描きました。
たのしかったー。

数年ぶりの書店まわりをさせていただいて、
あああ、やっぱりものすごく背中を押してもらえます。
みんなが、「円卓」を抱えてくれている姿を見て、
鼻がつんとしました。
自分の作品が、自分を救うことは、とてもあり難いけれど、
自分の作品の波及する何かが、こんなにも自分に優しいとは。

「円卓」、どうかどうか読んでください。
小学三年生を経験したすべての方に。

2011年03月19日

ブータン

20日から27日まで、ブータンに行ってきます。
進行中の仕事はすべて大丈夫だと思いますが、
担当の方に滞在ホテルの連絡をお伝えしておきましたので、
何か本当に緊急なことがありましたら、ご連絡ください。

2011年04月06日

こうふく

「こうふく みどりの」文庫発売です。
単行本のときと同様、「こうふく あかの」との2ヶ月連続リリース、
ありがとうございます。

挿画は、いくえみ綾さん!
巻末対談は、西原理恵子さん!
おふたりとも、十代のころから拝読してきたスターなので、
十代の自分に言うても、「嘘やん阿呆ちゃうん」と信じてもらえないと思います。
贅沢すぎやわー、みんな、なんか、いろいろ、ごめんね。

「こうふく みどりの」を(来月は「あかの」を)、どうかよろしくお願いいたします。


2011年04月25日

舞台、映画、ダンス、太陽、と暗闇

4月もそろそろ終わろうとしていて、この1カ月は、なんていうか、
「あそこ」から「ここ」へワープした感があります。
「以前」から「以降」か。

4月の頭に、マームとジプシーの「あ、ストレンジャー」を観て、
すごく感動して、頭の中が、
はかなくて可愛いものでいっぱいになった、
ガーリィとかそういうことではなく、
とにかくいつくしみたいもの、消えてなくなってしまうもので、
きゅうきゅうになりました。

翌週には、山下敦弘さんの最新作「マイ・バック・ページ」の試写会へ行って、
観ている間、ずっと苦しくて、どうしてこんなに、と、こらえ、
途中から、ある場面から、ほとんど泣いていました。
同時代の幸福、この目撃している感じ。
公開されたら、みなさん、絶対絶対観に行ってください。
わしが言うことやないけれども、やっぱりこの目撃する感じは!

岡本太郎展にゆく。
ちょいちょい笑う。何がつくりたいねん。
「桃色の犬です」て何やねん。何やねん。ほんま、何やねん。
太陽の塔でかすぎる、ご神木かよ、コンパニオンの虚無の顔、
立派な大人になってもトラウマになる、岡本太郎のあの顔よ。
こわかったー。

後半、ままごとの「わが星」を三鷹に。
「あ、ストレンジャー」を観につれてってくれたクルーと共に、
わくわく、正確に鳴る電子音が、ぴー!と、それで、
みんなが一斉に動きだしたり、ぐるぐるまわったり、
叫んだり、手招きをしたり、やっぱりまわったり、ぴー!やって!
きもちよかったです。

「ダイアログ・イン・ザ・ダーク」に初めてゆく。
真っ暗とは聞いていたからちゃんと真っ暗、でも、
結局私は最後まで目を使おうとしていた。
一緒に行った友人の顔を、はっきり思い浮かべて、ビールのグラスも、
杖の白も、やっぱり消えなかった。
声だけで人を好きになったり、においだけでその人を思い出したり、
そういうことがしたいのに、私には無理なのか。
私の目は、たくさんのことを担いすぎている。

暁「カノ女の前で私を呼びステにして」
ダンス公演である、みんなすごく近くで踊っているのに、
手が届かないような、でも、ぎゅう、と飛び出してくる感じもあって、
えんきんかんをつかめない、あれはなんでやろう。
爆笑してして、でも、次の瞬間には、く、と息を止めていました。
体がきれいや。

*「ユリイカ」5月号、超僭越ながら、角田光代さんについてのエッセイ「角田さんこわい」掲載です。
 角田さんの書きおろし短編「四月一日」を読んで泣く。なんでこんなすごいことが書けるのやろう。