2017年04月23日

優しい歌

「タレンタイム」を観た、本当に素晴らしかった。笑って泣いて、でも忙しくなかった。
恥ずかしながらヤスミン・アフマド監督を初めて知ったのやけど、過去の作品すべて観たくなったし、
マレーシアにも行きたくなった。
他言語、他民族、それはほとんど世界のこと、信じるものが違っても人は愛し合えるはず、
ヤスミンさんの言葉がそれを強く後押ししているよ。
「私は国境が嫌いです。私は人間と人間とを恣意的に分断することが嫌いです。」
劇中歌がどれも素晴らしくて、それはもう本当に「優しい歌」で、背中を撫でてもらっているようだった。

日本の「優しい歌」を歌う人、竹原ピストルさんの新しいアルバムにも、
思い切り背中を撫でてもらった、いいやもう叩いてもらったぜ、PEACE OUT!
何億人が言うてきたことを言うけれども、音楽ってすごい。
国境まじ超える。

過去、竹原さんにもご登場いただいた「&Premiun」連載「会ったらこんな人だった」は、小野正嗣さんです!!!!!!
だいすき小野さーん、お名前をみたら必ず会いたくなる人です。

「きらら」5月号、表紙絵は今号が最終回です!!!!
二年間描かせてもらった、ずっとずっと楽しかった、つまり脳が興奮していて、
だから今回は感謝をこめて脳みその絵にしました!!!!
みんなこれのおもちゃやねんで、すごいよね脳!

「ちくま」5月号連載「おまじない」は、「マタニティ」の二回目です!
ハラハラしながら書きました。
世界中のお母さんが、そして人間の皆様が救われますように。

BSジャパンでやっていた番組「ご本、出しときますね?』が書籍になりました!!!!
正直ださせてもらってる私たちが一番楽しんでたんちゃうやろか、ごめんね。
でも、やってる人が一番楽しいって大切やないですか??
活字になってもおかしな人たち、楽しい時間、まじでおすすめの御本です!!!!

2017年05月01日

ほんまに宇宙やん

東京国立近代美術館で開催中の「茶碗の中の宇宙 樂家一子相伝の芸術」
見てきました、素晴らしかった・・・!
初代からの作品を順番に見ていると、命の流れを見ているようだった、
中でその流れを逆流したりかき混ぜてみたりしている命があって、
でも絶対に進むのをやめていなくって、
そしてやっぱり15代吉左衛門さんの作品は面白くて、ワクワクして、いつまでも見ていたかったよ。
特にボルネオのネイティブ・アートとコラボした作品がもう・・・!
あのヘビとあの茶入れ・・・気になるやろ、気になるやろ!
皆さんもGWに行かれてはいかがでしょうか?
いうて今もうGW?

「JJ」6月号、笹川友里さんの連載「ROAD of the LADY」に登場させていただいています!
笹川さん本当に美しくてまっすぐな方でした。

2017年05月16日

王将

舞台のことを書くのはいつも躊躇してしまいます。
映画なら上映中ですよ、観にゆけますよ!とお伝え出来るのですが、
舞台はほとんどチケットがなくなっているし、期間中に行けない方が多くて・・・
でも、新ロイヤル大衆舎「王将」のことは書きたい!
坂田三吉の生涯を描いた全三部作、坂田三吉は好きやけど、
三部作・・・と少しひるんでいたの、でも本当に行って良かった!!!
一部を拝見してから、「はよ二部観たい・・・!」と止まらない小説状態で、
しかも場所が下北沢楽園(席数約80席やったのですって!)、
豪華な役者陣、スタッフで、関係ないけど「こ、これ、採算度外視すぎるやんか・・・」。
本当に素晴らしかった、スーパーミニマムな空間で出来る広がり、
笑って泣いてみぞおちをやられて、なんか分からんけど「これが舞台やで!」て叫びたくなるような。
唯一気がかりなのは、坂田三吉役の福田転球さんを、これからもうずっと坂田三吉としてみなしてしまうのでは・・・
なんてキュートな、愛すべき三吉!
あと、昔の大阪弁ええなぁ。泥臭くて動物っぽくて。
谷崎の「卍」の綺麗な大阪弁も素敵やし、方言って痺れる。通天閣また登りたいな。昔よう登ったな。
「王将」はもう観られないかもしれませんが、
新ロイヤル大衆舎の次作はみなさんぜひ観よー、私も絶対観ます!

2017年05月22日

屋上

今住んでいるマンションは、駅から遠くてすごく古くて、
でもどうしても気に入って入居したのやけど、
7年目にして改めて「ええなぁ」と思うのは屋上が使えることです。
病院の屋上みたいに物干し竿がずらーっと並んでいて、好きな場所を使える。
シーツとかお布団とか大物を干せる!気持ちええ!!
洗濯物干せない国の人たち、かわいそうすぎるで!
シーツなんか、一枚干してもう一枚洗って干しに行ったらもう乾いてるときがあるよ。
屋上最高、冬には富士山も見えます。

「&Premium」連載、「会ったらこんな人だった」はサヘル・ローズさんです。
なんて美しい瞳、吸い込まれそうだった。

ちくま6月号「おまじない」は「マタニティ」の最終回です。
人差し指立てて叫ぶ感じで書きました。

ホームページに「EXHIBITION」を追加してもらいました!
ホームからクリックしていただくと、過去の個展を見ることが出来ます。
2月に開催した「i」はぜひぜひ見ていただきたいです!!!!

個展といえば、表参道のギャラリー360°で開催している小林エリカさんの
「彼女は鏡の中を覗きこむ」が素晴らしいです!
透明な彼女の視線がそのまま空間化されたような。
出来るならご本人に説明してもらいながら見るのが最高やけども・・・
27日(土)まで開催しているみたいなので、ぜひ!!!!!!

2017年05月27日

スラブ叙事詩

友達に誘ってもらって観に行った「ミュシャ展」、
ミュシャはポスターのイメージ、みたいな感じ(無知)、それにめちゃくちゃ混んでいると聞いたし、
誘ってもらわなければ正直行ってなかったと思うけれど、
本当に本当に本当に行って良かった!!!!!!!!!
「スラブ叙事詩」の壮大さ、切実さ、魂そのものを差し出された感じ、
あれはねぇ、あのねぇ、どれだけ並んでも、どれだけ人にもまれても観るべきです。本当に。
友達ありがとう!!!!!!ほんまにありがとう!!!!!
「やっぱり観ておけるものはチャンスがあるうちに観ておかなあかんな」、
いうことで来月はブリューゲルの「バベルの塔」観に行きます。どきどき。

「魂そのものを差し出された」もうひとつの体験、
又吉直樹さんの「劇場」書評を新潮「波」に書かせていただきました。
読んでいる間ずっと息があがった、ずっと苦しかった。
町田康さんも「ときに読むのが苦しかった」と書いておられて、ああもう・・・。
みなさんも「劇場」を開いて、どうかすごい体験をなさってください。

「小説幻冬」で、いとうあさこさんと対談させていただいています!!!!!!
いとうさんのエッセイ「ああ、だから一人はいやなんだ」刊行記念だよ、
タイトルは「いや」となっていますが、それはそれは楽しい、まっすぐなエッセイです。
いとうさんもテレビで拝見するお人柄そのもの、まっすぐで楽しくて気遣いの方だった。
いとうさんの単独公演まじ楽しみ。元気をいただこう。