2017年06月04日

ハイファに戻って 太陽の男たち

皆さんはパレスチナの文学をご存知ですか?
パレスチナの作家であるガッサーン・カナファーニーの「ハイファに戻って 太陽の男たち」
文庫版の解説を書かせていただきました。
36歳のとき、車にしかけられた爆弾で暗殺された彼の、
切実で誠実な「声」は残っていて、それがこの小説だと思います。
遠い場所でも遠い人でもないパレスチナの、
絶対に文学でなければいけなかったこの美しくて残酷な作品に関われたことを、本当に光栄に思います。
読みやすい作品ではありません。むしろ苦しい作品ですが、皆さんにぜひ読んでいただきたいです。

当日の告知ですみません。
今晩19時からTBSラジオに出演させていただきます。
おふたりとも本当に信頼出来る作家、人、で、
現場も友達だらけで、なんだかもう普通にお話に夢中になってしまいました!
不惑、というくくりでしたが、結果私たちが世界をどう観ているのか、ということだと思います。
お時間ある方、聞いていただけたら嬉しいです。

2017年06月08日

食べたホワイトと見たもの

数年前の春にドイツに行ったとき、
あらゆるレストランでシュパーゲルフェアをやっていて狂喜乱舞したもので、
シュパーゲルとはホワイトアスパラのことやで、最近日本のスーパーでも見ますよね、見たら買いますよね。
ドイツでたらふく食べたときももちろん美味しかったのやけど、
大体オランデーズソーズであえていたり、シンプルなものでもバターで焼いていたりして、
「これは塩! 塩だけで食べたい!」と思っていた願いが叶っています今。
料理というほどのことはありませんが、とにかくピーラーで皮を贅沢に剥くことが大切みたいで、
「もったいないやん」言うて薄く剥いたら美味しくないのんです。
おもっきり剥いて、ほんでね、剥いた皮やおもっきり切った根本と一緒に茹でるんです。
茹でたホワイトアスパラガスも美味しいんやけどね、この茹で汁が最高でね・・・
お塩と野菜でシンプルにスープにしても「ほほう・・・滋味・・・」ってなるし、
そのスープ使ってリゾットにしたらまた・・・もう食べたい。今食べたい。
それにしても、ホワイトに限らずアスパラガスいっぱい食べたらアレやね、
お食事の話のあとに申し訳ないけども、おしっこのにおいがすごくアレになるね。
利尿作用があるらしいけど、なんでやろね。

最近見た色々なもの!
東京都写真美術館で見たダヤニータ・シン「インドの大きな家の美術館」美しかった。
ダヤニータの親友であり第三の性を持つモナ・アフメドを撮影したシリーズが特に素晴らしく、
表情や佇まいに胸が熱くなった。誰の人生も邪魔したらあかん。祝福せなあかん。
U-zhaan×新井孝弘さんのタブラとサントゥールのライブ!も!すごかったよ!!!!
あんなライブ見たことない、何アレ、興奮して立ち上がって手を叩きたくなった。

ダヤニータ・シンの写真集即買いやったのやけど、
文化村ザ・ミュージアムでやっているソール・ライター展でも即買いよ、痺れるよ。
最近はインスタグラムとかね、いろんな人が素敵な写真を撮っているけれど、
やっぱりすごい、写真家はすごいって、改めて思った。本当に本当にうつくしかった。
勢いでドキュメンタリーも見たけれど、何かにとりつかれた人ってそれだけでかみさまみたいですね。
シャイでおしゃれなソール、ビル・カニンガムもそうやけど、あんな人間がいてくれるだけで世界大成功。

同じ文化村で「メット・ガラ」、アナ・ウィンターさまスーパークール!
サングラスかけながら写真見て「色があかんわよ」言うてんのんすげぇ、分かるん?
リアーナの登場は血沸き肉踊る、リアーナかわいい、リアーナかっこいい、リアーナ、リアーナ・・・

オーチャードホールで山田和樹さん指揮のマーラ、初マーラー。
全然無知で行ったのやけどすごかった、オーケストラと合唱で何百人といてはって(数わからん)、
もう全員でこちらに音の弾をぶっつけてこられている感じで、
これが「歌」ではなかったらきっと私は爆発しているのやろうな。
贖罪と許し、天から降ってくる音。

東京芸術劇場にて「クヒオ大佐の妻」観劇。
最初からずっとこわくってでも笑って最後にやっぱりのうみそガッツンやられたー・・・
四人だけのキャスト、セットも変わらないのに、こんなに目ん玉縛り付けられるのはすごい。
岩井秀人さん宅急便の配達員の恰好似合いすぎるやろ、なんであんな不穏な空気出せるの。

週末はAB会「石川五右衛門外伝」をみにゆくよ、今月はプロレスもたくさんゆくよ。
お仕事もがんばってしてるよ、お断りした方ごめんなさい、「めっさ遊んどるやん!」言わんといて、
だってたくさん素敵な物を見たいの、脳みそが渇いてしまうのよ。
今は短編に苦戦中で、そうむずかしくって、でも脳みそに甘やかなオイル垂らしてがんばる。
しんどいときはトム・ウェイツの「Good night Irene」聞く。泣いちゃう。

2017年06月15日

どきどきするきもち。

昨日発売のananは「どきどきするきもち。」特集。
新日本プロレスが紹介されています!!それどきどきするで!
オカダカズチカ選手、内藤哲也選手、ケニー・オメガ選手の豪華で素晴らしすぎるインタビューの後に、
棚橋選手と新日本プロレスの魅力について対談させていただいています!!!!
なんたる光栄、本当に恐縮でしたが、精一杯お話させていただきました。
棚橋選手はやっぱり大きな人だった、すべて受け止めてくださった。
素晴らしい特集なので、皆さん是非是非お読みください!!!!!!

昨日は小橋健太さんプロデュース興行を後楽園ホールに観に行ってきました。
どのカードも本当に素晴らしかった・・・!!!!大声を出した。
プロレスは本当に勇気をくれる。負けてもええから全力でやろうと思える。

2017年06月22日

雨、繭

昔から雨を大事ととらえるわたしで、昨日も大雨やというからレインコート、
撥水の帽子、滑らない防水の靴、替えの靴下、などいろいろ装備して行ったのやけど、
そんな中軽やかにいつものお洋服で傘だけ、て人に会うとうっとりするわよね。
濡れるのもいとわないって姿勢が格好いい。
なんでこんな濡れるの嫌なんやろかわたし。
でも雨が嫌いなんやなく、むしろ好きな傘(あのねMOMAのやつ、内側が青空になってるやつ)
させるのは嬉しいのやけど、でも「雨を舐めたらあかん」となんかずっと思っている。
だからアウトドアショップに行ってゴアテクスを見ると「お、おおう・・・」てなる。
頼もしいぜゴアテクス。

「&Premium」8月号連載「会ったらこんな人だった」は村田沙耶香さんです!!
勇気の人、優しさの人。友人であることをいつも誇りに思います。
そういえばさやかは高尾山に行くのにゴアテクスの帽子をかぶって来ていたな。
めっちゃ晴れてたけど。

「ちくま」7月号連載「おまじない」は「ドブロブニク」第一回目です!
書けば書くほど短編って難しいなぁと・・・。
もちろん長編も難しいけれども・・・。
いろんな方の短編を読んでいるのですが、青山七恵さんの「かけら」が素晴らしくて。
短編ではありませんが「繭」もすごいです。
最近今更ながら空前の青山七恵ブームなのです。

2017年06月24日

NTIONAL FASHION STORY PROJECT

「SPUR」8月号、とても面白いです!!!!!
題して「NATIONAL FASHION STORY PROJECT」、
ポール・オースターの「NATIONAL STORY PROJECT」にインスパイアされたそうな、
101人の「服とわたし」のストーリー、
一枚一枚に思い出があって、においがあって、景色がある。
お洋服は元々大好きですが、さらに好きになってしまう特集です。
女性作家9人による「読むクローゼット」に参加させていただいています!
めっさ豪華メンバーです!光栄・・・!
エッセイなのですが、短編小説を読んだようなおもむきがあります。
みなさん是非手に取ってお読みください!

豪華なメンバーに参加させていただいているもう一冊。
集英社から発売の文庫「短編学校」に、短編「ちょうどいい木切れ」を掲載していただいています。
夜眠る前に一遍、ちょっとした移動時間に一遍、お風呂で一遍、
こんな風な短編小説の寄り添い方が私は好きです。

filageのエッセイ第二弾が掲載されました!
似合う服が変わって来た話、自分のからだも心も変化するものですね。
変化って面白いね。